2010年07月01日

ジャズが死んだって?

最近あまり聞かなくなったが、ひところよく言われていた言葉がある。

・・・ジャズは死んだ

ジャズが好きな作家や学者、評論家たちが、いつのころからかジャズに愛想を尽かし、そんなことを言っていた。
ジャズで飯を食ってるはずのジャズ評論家の中にも、そんなことを言っているのがいた。

四方田犬彦さんなんかは、「ジャズは自ら死を選ぶ能力すら喪失してしまった」なんてことまで書いていた。
ジャズは死にそこなってしまったのか。

そこまで言いますかねえ、と、ぼくはいつもすこしばかり腹を立てていた。

さんざ世話になった女(男)によくもまあそんな口が利けたもんだ。
ちょっとばかり年をとり、女(男)の魅力に翳りが生じたからといって、そいつはあんまりってもんじゃないのか。

勤めていた出版社を定年でやめ、晴れて無職という身分を手に入れることができ、むかし好きだった女、じゃない、ジャズとの蜜月の時間を楽しむことができるようになった。

ジャズは死んじゃいないぞ、その証を見つけ出してやるぞ、なんて年甲斐もなく意気込んでライブを聴き歩くようになって、もう4年になる。

若いミュージシャン限定。
可能な限りライブで。

見たことも聴いたこともない天才、異才、奇才にきっと遭遇できる。
そんなことを願いながらのライブ徘徊記である。

これは、若いミュージシャンへのオマージュでありエールです。
posted by 松ぼっくり at 10:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | はじめに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする