ピアニストの山田貴子さんが教えてくれた。
ドラマー、紺野智之さん。
1977年8月生まれ。
福島県出身。
高校、大学を通じジャズ研に在籍。
大学時代、ドラマー原大力氏に師事、演奏活動を開始。
卒業後NYに渡り、ドラマーのカール・アレンに師事、多くのセッションを経験する。
2000年、吉祥寺ジャズコンテストでグランプリを獲得、本格的な演奏活動に入る。
池田篤、石崎忍、岡崎好朗、辛島文雄、佐山雅弘、菅野浩、多田誠司、土井徳浩、中村誠一、西直樹、野本晴美、向井滋春、三木俊雄、山口真文、Stafford Hunterら各氏と共演。
MIHOのリミックス、MAMARAID RAG、小林桂プロジェクトへの参加など、幅広いジャンルでも活動している。
現在、Routine Jazz Quintet(Sextet)でCDをリリース。
タワーレコード、HMVらでジャズチャート1位を獲得。
リーダーバンドも注目。(プロフィールより)
ドラムというパート。
派手そうに見えて意外に地味で目立たない。
ライブを聴きながら、いつもそんな印象を受けていた。
演奏中、一、二度訪れるソロの時しか、自身の存在をアピールする機会がない。
ドラム・ソロを始めると、止まらなくなってしまう(ように見える)人がいるのも、「あっ、この人は日ごろの鬱屈をここで晴らしてるんだな」などとかんぐり、「存分にやれ!!」などと、ついつい応援してしまう。
そんなことを思いながら聴いているのは、ぼくだけなんだろうか。
ご当人たちがどう感じているかはわからないが、フロントでバリバリ演奏するミュージシャンに比べ、バックをつとめるドラムやベースは、どこか縁の下の力持ちという印象がある。
たまに、ドラマーのいないバンドを聴くことがある。
バンドにおけるドラムの存在を強く意識させられるのは、そんな時だ。
ドラムレスの演奏は。
どこか頼りない。
地に足が着いてない、フワフワした感じ。
気の抜けたビールのようにしまりがない。
少し物足りない。
落ち着かない。
ドラムは、ユニットの核なのではないか。
重心。
中心軸。
ものごとのヘソ。
地球のど真ん中、コア。
目立たないようで、なくてはならない存在。
それが、ドラムではないだろうか。
と、思ったりもする。
なんて当たり前のことをいまさら言っても始まらない。
ここは一つ、紺野さんの考えを聞いてみようではないか。
ずばり、ドラムの魅力はなんでしょうか?
・・・リズム、メロディ、ハーモニーが出せる楽器だと思います。
そんな理想を叶えてくれるポテンシャルがドラムにはあると思います。
ドラムは、単なるリズム楽器ではない。
メロディもハーモニーも作り出せる。
ドラムでどんなメロディを、いかなるハーモニーを作り出せるのだろうか。
思いもよらぬ答えをちょうだいした。
その意気やよし、でしょう。
そんな抱負や意気込みを、なんのてらいもなくサラリと言ってくれる。
・・・ジャズは今、厳しい状況にあるけれど、そんな中で、素晴らしい
ミュージシャン達が組んだ、素晴らしいバンドがたくさん出現して来ています。
若い才能が次々と輩出している今がチャンス。
力強く正確、時に軽やかなスティックさばきで、ジャズの世界に新しい変化をもたらすような力業を見せてくれそうな気がするではないか。
新しい世界へ果敢な挑戦を繰りひろげる頼もしいミュージシャン。
紺野智之さんです。
★紺野智之ホームページ
<ライブスケジュール>
・2月5日(火)柏 ナーディス
紺野智之(Ds)/野本晴美(P)/本川悠平(B)
・2月7日(木) NHK FM SESSION2013 公開収録
NHKみんなの広場 ふれあいホール ※放送予定3月17日
↓詳細はこちらへ
http://pid.nhk.or.jp/event/PPG0184701/index.html
紺野智之(Ds)トリオ/野本晴美(P)/本川悠平(B)