ほかにデータらしきものがなく、今年もまた<タワーレコードTOP40セラーズ>からの紹介となりました。
<JAZZ JAPAN>が、毎月、タワーレコードと山野楽器の月間売り上げランキングを掲載しているが、内容は、TOP40セラーズと同じようなものなので、そちらはネグります。
1. 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト <ヴォイス>
2. Tony Bennett <DuetsU>
3. Wynton Marsalis ,Eric Clapton <プレイ・ザ・ブルース>
4. Pat Metheny <WHAT'S IT ALL ABOUT>
5. Bill Evans Trio <Waltz For Debby>
6. Miles Davis <Kind Of Blue>
7. Willie Nelson ,Wynton Marsalis ,Norah Jones <Here We go Again>
8. Norah Jones <ノラ・ジョーンズの自由時間>
9. Miles Davis <Real Miles Davis>
10. Various Artists <JAZZ FOR JAPAN>
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14. 山中千尋 <レミニセンス>
16. Sonny Clark <Cool Struttin'>
17. John Coltrane <A Saint〜JOHN COLTRANE ALL TIME BEST>
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古いジャズフアンにとってうれしいのは、例年、マイルス・デイビスやジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンスなどが必ずランクインしていること。
その傾向は、今年も変わっていない。
日本の社会と同じで、ジャズの世界も、フアンの高齢化、支持者の多くが保守的であるということなんだろうか。
このデータになにを感じるかは人それぞれだが、少なくともこのデータが、今の日本のジャズシーンの実相を反映していると思う人はいないだろう。
ジャズにかぎらず、音源の入手方法が以前とはまるで変わってきてしまっている。
ショップでCDを購入するかわりに、ネットを通じてバラで、あるいはYouTube経由で入手するというケースが多くなってきている。
ジャズシーンの実相は、ショップの売り上げランキングにはあらわれない。
それは、世界中にはりめぐらされた<蜘蛛の巣>のなかにかくされている。
今年も多くのジャズCDが作られた。
それらがどのような経路をたどってリスナーの耳に届いていったのか。
若いミュージシャンたちの音楽の流れは、蜘蛛の巣の糸をたどっていくことによってしか見えてこない。
<蜘蛛の巣>上のデータをかき集める方法がないものだろうか。
そいつを探してみたい。と思ったりもする。
2011年もおしまい。
ミュージシャンやジャズフアンにとって来年がいい年でありますように。
日本が、あんまりひどいことにならないことを願いあげます。
おっと、忘れていた。
2011年のスペシャル・サンクス。
よかった。
ありがとう!!!!!
【CD】
■「ブルースウェット」(ベニー・ゴルソン/カーティス・フラー)
車に乗るたびに車載HDで聴いていた。ゴルソンのサックスとフラーのトロンボーンになんど癒されたか。

■「秘宝感・HIHOKAN」
<渋さ知らず>を超えた?怪バンド。収録時たまたまそこにいて感じた興奮が、そのまま聴き取れる。感じ取れる。

【本】
■「音楽史を変えた五つの発明」
難しい音楽理論につまずくことなく、音楽の不思議な世界にわくわくしながらはいっていける。
![音楽史を変えた五つの発明 [単行本] / ハワード グッドール (著); 松村 哲哉 (翻訳); 白水社 (刊) 音楽史を変えた五つの発明 [単行本] / ハワード グッドール (著); 松村 哲哉 (翻訳); 白水社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41FeNFjrs9L._SL75_.jpg)
【blog】
■今泉総之輔ブログ http://ameblo.jp/sosodrums/
はじめたばかり。ライブを聴いているようなリズム感あふれることばの運びが独特で面白い。学校では教えてくれないだろう、頻発する「ill」と「dope」の意味を、フィーリングを知りたい。
■佐藤えりかのブログルグル http://yaplog.jp/blogroove/
・・・職業:<小学生未満>。最高のコピーでしょう。