2011年03月01日

ライブハウスに行きませんか

<提灯持ち>という言葉があります。

頼まれもしないのに他人のためにその長所などを吹聴すること。また、その人。
「こいつは提灯持ちの記事だ」、なんてふうに使われます。

大好きなジャズやミュージシャンをただほめるだけの当コラムはその典型で、100%提灯持ち。
それ以外のなにものでもありません。

ということで、今回はライブハウスについての<提灯記事>です。
提灯の灯りをたよりに一度<ジャズ>の世界をのぞいて見ませんか、というおすすめでもあります。

ご存知とは思いますが、一言説明を。

ライブハウスは、生で演奏が聴ける店です。
「ジャズバー」、「ジャズスポット」、「ジャズカフェ」なんて看板をあげているところもあるけれど、生演奏が聴ける店、ということではみな同じです。

もうひとつ、「ジャズクラブ」なる名乗りをあげているところがあります。
ライブハウスとの違いは規模の大小。
ジャズクラブは大きく、ライブハウスは小さい。
ジャズクラブは、「うちは高級よ」くらいのことは思っているだろうけど、やってることは同じです。

「うちは高級よ」店は、おおむねキャパ100人〜200人くらいのスペースです。

内外のビッグネームが出演し、一応きちんとした料理など食しつつ音楽が楽しめる。
したがって料金が高い。
ミュージック・チャージ(MC)だけで1万円前後は覚悟しなければならない。
デートスポット向き。
彼女にいいとこみせてやろうなぞと企んでいる彼には最適。
ブルー・ノート、TOKYO Billboard、Cotton Club、JZ-Bratなどがそれ。
村上春樹さんによると、アメリカのジャズクラブに比べると、日本のそれは家畜列車に乗せられているようなものらしいので(ぼくはそう思いませんが)、アメリカ事情に詳しい彼女なんかを誘うときは、要注意かもしれません。

一方のライブハウスは、30人も入れば満員になるという、小さなお店。
100人は入るPITINNのような例外的なところもあるけれど。

こちらは、MCも二千円から三千円とお手ごろで、ワンドリンク付きなんてサービスがついたりもする。
ビッグネームにはあんまりお目にかかれないが、若いミュージシャンたちが元気のいい演奏を聴かせてくれる。
若いと聞いて「なーんだ」なんていっちゃいけません。
日本のジャズシーンの<今>を支えている実力者ばかりで、彼ら彼女らがいなければ日本のジャズはとっくに死んでいる。
逸材がぞろぞろ。
ほんとうにジャズを楽しみたい人には、こちらがおすすめです。

行ってみればすぐわかるけど、ライブハウスは、楽しさや驚きをガッツリ体感できる<ワンダーランド>です。
以下はぼくの経験です。

○<生>のミュージシャンとその演奏が素晴らしい。
ごくたまに「アレッ?」ってのもあるけれど、好不調は人につきもの。
わずかな寛容さを持ち合わせていれば、なんの問題もなく楽しく聴ける。
<CD>しか聴かない人もいるけれど、電気的に修正されたツルツルのテフロン加工品より、多少ざらざらしていても<生>がいい。とぼくは思っている。

○演奏直前の緊張感を共有できる。
ミュージシャンが手にしたとたん、楽器が生き返る。
物言わぬただの<物体>が饒舌な<生命体>に生まれ変わる。
その瞬間を見逃す手はない。
いつもその辺にゴロリと転がされているベース。演奏が始まるとがぜん存在感を発揮し、「おれが王様!」と大きなからだで主張している。似た奴がいたなあ、なんて思い出しながら見てると、どこかおかしい。

安田b.jpg

永田.JPG

アブライ.JPG

○演奏者の一挙手一投足がよく見える。
激しい息づかい。汗がふきだし頬が紅潮してくる。リズムに乗って口が動き出し、思わず声が出る。
すぐれたアスリートのパフォーマンスを見て感じる感動がある。
失敗した時の照れ笑い。これも見ものだ。

○ミュージシャン同士の会話を聞こう。
セットの合間がいい。
演奏の興奮がまだ冷めやらぬ、まるで無防備のとき。
ホンネがずばり飛び出してくる。
ジャズの聴き方が100倍深くなる。
休憩時間中、なるべく彼らの近くにいるといい。

○酒が飲める。
コンサート会場ではこれができない。酒好きにはこんなうれしいことはない。売り上げをあげてくれるミュージシャンは、店にとっては福の神。
どんどん酒を飲もう。
○酒が飲める。
酒には、大脳の音楽受容野を活性化させ、耳から脳に至る通路上の障壁を取り除く効能があるらしい。飲むほどに、センサーの感度があがり、音のシャワーが全身を包み込む。
どんどん酒を飲もう。

○飲めない人だってだいじょうぶ。
ソフトドリンクが用意されている。簡単な手料理も食べられる。演奏中、カチャカチャ、ナイフやホークの音をたてても、だれも怒らない。
どんどん食べよう。

○居眠りだってできる。
「居眠りは最大の批評」といったのはだれだっけ・・・。


「楽しみ」もあるが「?」もある。

●スタート時間が遅い。
8時とか8時半が普通。終電が気になり最後のほうはおちおち聴いていられない。
もっとはやく始めてくれないだろうか。

●時間通りに始まらない。
30分遅れなんて当たり前。わけ有りなんだろうがねえ。

●セットリストがない。
演奏する曲の一覧表。プログラムのようなもの。曲にたいする理解度がだいぶ違うはずだ。なんでないんだろうか。

●もっと短くてもいい。
ミュージシャンに怒られるかな。ワンセット1時間を二回。集中力を二時間持続するのってけっこう大変だ。
「もう少し聴きたかった」くらいの後引き状態で終わるくらいでちょうどいい。と思う。

●むさくるしい恰好で演奏する。
女性はいつもきれいです。男の中にたまにいる。客相手の演奏だから少しは・・・なんて思ったりする。


いかがでしょうか。
ライブハウスは、極め付きの異能人間たちと二時間も一緒にいられる場所。こんなとこ世の中にそうはない。
首都圏に200軒くらいはありそうだ。
あなたの近所にも必ずあるはずです。

ライブハウスへ行ってみませんか!!!


(ライブハウスの軒数について。ご存知の方、コメントなどちょうだいできませんでしょうか。よろしくお願いいたします)




posted by 松ぼっくり at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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