2011年01月21日

2010年、ジャズCD売り上げベスト20

2010年 ジャズCD売り上げベスト20です。
参考までに、2009年版も。

<2010年>
1.「The Fall」 Norah Jones
2.「All That Jazz」 ジブリ・ジャズ
3.「Norah Jones」 featuring Norah Jones
4.「The Imagine Project」 Herbie Hancock
5.「everlasting Bill Evans」 Bill Evans
6.「My Piano Romance」 Beegie Adair
7.「Disney Adventures in Jazz」 Various Artists
8.「Jasmine」 Keith Jarrett & Charlie Haden
9.「Orchestrion」 Pat Metheny
10.「The Bill Evans Album」 Bill Evans
11.「Waltz for Debby」 Bill Evans
12.「Kind of Blue」 Miles Davis
13.「Mellow Groove」 Various Artists
14.「ON FIRE」 Various Artists
15.「NIKKI」 Nikki Yanofsky
16.「NEVER CAN SAY GOODBYE」 Traincha
17.「Highway Rider」 Brad Mehldau
18.「Crazy Love」 Michael Buble
19.「Forever Begins」 山中千尋
20.「THIS IS JAZZ」 Various Artists


<2009年>
1.「My One And Only Thrill」 Melody Gardot
2.「JAZZ」 Various Artists
3.「The Fall」 Norah Jones
4.「PLACE TO BE」 上原ひろみ
5.「Take Love Easy」 Sophie Milman
6.「Colors」 Manami Morita
7.「Kind of Blue」 Miles Davis
8.「Waltz for Debby」 Bill Evans
9.「Worrisome Heart」 Melody Gardot
10.「Jazz in The Garden」 Stanley Clarke
11.「mode of blue」 quasimode
12.「Songs and Stories」 George Benson
13.「The Pursuit」 Jamie Cullum
14.「Portrait in Jazz」 Bill Evans
15.「Quiet Nights」 Diana Krall
16.「HIT PARADE」 akiko
17.「Another Side of Agenda」 Re-Trick
18.「Acoustic flakes」 渡辺香津美
19.「Transformation」 Tal Wilkenfeld
20.「Avid Sounds」 The Baker Brothers

(<タワーレコード年間売り上げチャート>より)

ビル・エヴァンス、マイルス・デイビス、ハービー・ハンコック、キース・ジャレット、チャーリー・ヘイデンなど、かつてのジャズ・ジャイアントないしビッグネームの人気が依然として高い。
コンピレーションものアンソロジーもの(同じことか)も人気。
09年には、上原ひろみ、quasimode、Manami Morita(p)、渡辺香津美、AKIKOと5組いた日本人ミュージシャンが、10年では、山中千尋ただひとり。

なんてことがこのデータから見て取れる。

一レコードショップの売り上げデータから、今の日本のジャズシーンを読み取ることなんてできるわけがない。
店によるバイアスのかかったデータってことも、十分考えられる。
肝心の、実売数がわからないというのも、資料としては物足りない。
そのへんは割り引いてみて、まあこんなもんか、くらいのつもりで見ていればいいんじゃなかろうか。
それでも見れば何かは感じる。
それってけっこう大事。
と思うのでありますが。

数年前、ジャズ関連のデータを調べたことがある。
日本レコード協会、JASRAC(日本音楽著作権協会)、オリコン、有線放送にデータの提供をお願いしたところ、どこからも同じような返事が返ってきた。

 ・・・ジャズに関するデータはまったくありません

驚いたことに、

データ的には日本にジャズは存在しない。


今、日本におけるジャズのCDは、インディーズもの、自主制作ものが相当数を占めている。
メジャーで出されるものより点数、枚数ともはるかに多いはずである。
これらのCDは、宣伝されることも少なく、ショップに出ることがないものもけっこうある。
これではデータの取りようがない。
データがないのもしかたがない。

メジャーものはどうか。

メジャーデヴューといえば、かつては勲章だった。
送り手も受け手も双方がそれなりにその力を認めていた。
今はどうか。
メジャーデヴューとことあるごとに言ったり書いたりしているが、黄門様の印籠ほどの威力は、まあないだろう。
ミュージシャンもリスナーも、口には出さねどそう思ってる。

こちらも、売れればデータの取りようもあるだろうが、そこまでの広がりはない。

さらに、リスナー側の事情も変わってきている。

新しい、多様なメディアを手にしたリスナーは、今、曲を聴くためにCDを買う必要がなくなりつつある。
ネットで、手軽に、好きな曲だけを入手することができる。
売り上げデータの取りようがないのである。

ただ、ダウンロード数については、すでにあちこちから発表されている。
このへんは、コンピュータの得意分野。
いずれもっと整理された形で出てくることになるだろう。

データがまったくない。
ちょっとさびしい気もするが、なーに、心配することなんてまったくない。
ジャズは健在です。
立派に生きている。


日野皓正さんが言っていた。
 ・ ・・地下トンネルには(ジャズという)エネルギーが充満している。
 エネルギーは、今、出口を求めてますますその密度を高めている


エネルギーを秘めたマグマの主体は、20代、30代の若いミュージシャンたちである。
必要なのは出口だけ。
日々エネルギーを高めているマグマが爆発する日はそう遠くはない。
と願いたい。
ぼくの生きているうちに・・・。

なんてことを、タワーレコードのランキングを見ながら考えた。



posted by 松ぼっくり at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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