2010年10月08日

トップランナー、早川惟雅 ─サキソフォーン奏者 早川惟雅さん

ここ1年くらいだろうか。
若いミュージシャンの活躍が、際立って目立つようになってきた。

高校生から二十歳そこそこの若者たち。
次代を担う逸材、といわれている。
なんとなく元気がない日本のジャズ・シーンに風穴を開け、活気あふれる新しい音楽世界を切り開いてくれるんじゃないか。そんな期待感をもたせてくれる。
と思っているのはぼくだけ、ってことはないよな。

その逸材のなかの一人。

早川惟雅(ハヤカワ ユイガ)。21歳。

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大阪出身のサキソフォーン奏者。
音楽好きの父親や兄にかこまれて育つという環境のなかで、自然に音楽に親しみ楽器をおぼえていった。
数えきれぬほどのCDを聴き、寝る間を惜しんで練習し、ライブに飛び入りして腕を磨き、テクニックを学び取ってきた。
吹き始めのころは、毎日15時間から18時間も練習していた。
もっとも、ジョン・コルトレーンなんかは、吹こうが吹くまいが四六時中楽器を手にしていたというから、まあ、いい勝負か。

15歳でライブ活動を開始する。
日野皓正(tp)、TOKU(vo、tp)、Tommy Cambell(ds)、Tony Williams(as)、Cliftton Anderson(tb)、Othello Molineaux(s、d)など国内外のミュージシャンと
共演。
現在、都内を中心に演奏活動を行っている。

初めて聴いたとき、その個性的な演奏に驚かされた。そして魅せられた。

音の出し方つなぎ方、アンサンブルからソロへ、ソロからアンサンブルへ移行するときの音の手渡し方など、すべてにおいて独特である。
一緒に聴いていたぼくのジャズの師、スギタさんも驚いていた。

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今の若い人はみんなうまい。
うまいけれどどこかみんな似ている、という感じがしなくもない。
新しいアイディアがすぐ周知されてしまう情報化時代のせいか、専門の学校で音楽教育を受けた人が増えているせいか、それはわからない。
わかっているのは、早川惟雅の個性は、そんななかでも一際強い光を放射し続けている、ということだ。

2008年、ニューヨークに渡り、Antonio Hart(as)やKassa Overall(ds)、北川潔(b)、百々徹(p)など名だたるミュージシャンと共演し、教会でゴスペルなどの演奏も行ってきた。
短いながらも強烈だったアメリカでの経験が、彼の個性を目覚めさせ、ミュージシャンとしての確かな手応えを感じさせたのではなかろうか。

日本の風土は、個性よりは協調を重んじるところがある。
彼自身、個性的であることを美徳とする「アメリカの方が自分にはあっている」という。

バークリー・ミュージック・カレッジの特待生として、来年春からボストンへの留学が決まっている。

ジャズはもちろんだが、HIPHOPやR&B、Soulまで、さらには日本の音楽にも興味があり、自分の進むべき方向を模索中の早川にとって、世界中からさまざまな人や音楽が集まってくるバークリーでの生活がどのような刺激となり、どのような成果をもたらすものとなるのだろうか。

しばらく彼の個性的な演奏を聴くことができなくなるのが残念だが、その分楽しみも大きい。

恵まれた天分に加えて無類の努力家だ。
2年前にアメリカで感じた確かな手応えが、バークリーの生活で磨きが掛けられ、一段と大きくなって帰ってくることを期待したい。


《ライブ情報》
10月14日(木)六本木 Alfie 
 TOKU(vo,flh) 早川惟雅(as) 金子雄太(org) 二本松義史(ds)
10月15日(金)東中野 THELONIOUS 
 乾修一郎(g) 早川惟雅(as) 小林岳五郎 小山尚希(b) 山内陽一郎(d)
10月16日(土)葉山 ラ・マーレ・ド茶屋 
 高樹レイ(vo) 早川惟雅 (as) 菊池太光(p) 織原良次(b)
10月17日(日)名古屋 JAZZ INN LOVERY 
 鈴木勳(B) 中村恵介(tp) 早川惟雅(as) 井上銘(g) 田村和大(pf) 西村匠平(dr)

早川惟雅 YUIGA BLOG


posted by 松ぼっくり at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ミュージシャン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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