2010年09月24日

行かなくても楽しめるNYジャズ

ジャズ発祥の地アメリカでも、地方に行くと「Jazz」はすでにして死語である、などという恐ろしい話が伝わってくる。
あながち与太話とも思えないところがこわい。
しかし、さすがというか、ニューヨークは格別のようで、かつての栄光をいまだ留めているようである。
そんな様子が読み取れる資料を、ジャズの先達Sさんからちょうだいした。

nyjazz00.jpg
 <all・about・jazz NEW YORK>2010年6月号

総ページ52p、変型タブロイド版のフリーペーパー。
ニューヨークのジャズ・シーンが垣間見えてくる。
同じ新聞を2年前にももらっていたので、比較しながら楽しむことができた。

カバー写真、カバー・ストーリーにはハービー・ハンコックが。
70歳を迎えたお祝いのコンサートがあるためだろう。
前回は、ケニー・バレルだった。
カバーを飾るのは、アメリカでもビッグネームでなければだめらしい。

最近のトピックス、新譜案内、ジャズ・クラブの紹介、フェスティバル情報など、すみずみまで目配りが行き届いた構成である。

巻末にあるライブ・カレンダーやクラブ一覧の網羅性もみごとである。
カレンダーには7pを割き、主なクラブの日別の出演者が紹介されている。
場所やチャージも明記されていて、これなら初めての人も迷うことがない。
当月生まれのミュージシャンや、亡くなった人の一覧もあり、マニアには楽しめる。


気がついたことをいくつか。

6月17日から26日に行われた<Jazz Festival NEW YORK>
さすがニューヨークのジャズフェス。顔ぶれがすごい。

メイン会場であるカーネギー・ホールの出演者はと見てみれば。

★キース・ジャレット/ゲーリー・ピーコック/ジャック・ディジョネット
★ホアン・ジルベルト
★ハービー・ハンコック/テレンス・ブランチャード/ロン・カーター/ビル・コスビー
 /デイブ・ホランド/ウェイン・ショーター
★ ランディ・ベッカー、ロイ・ハーグローブ、ペドロ・マルティネス、ジェラルド・
 クレイトン
などなど。
さすがの豪華メンバー。覗いてみたい気がしなくもない。

小劇場、野外ステージ、文化センターにクラブも何軒か協力している。
そこには、ジミー・ヒース、ニコラス・ペイトン、エヴァン・クリストファー、ジョン・エリス、クレイグ・タボーン、エディ・パルマーなどが出演している。
野外ステージにはマッコイ・タイナーも出ているし、スタンレー・クラーク・バンドにはHIROMIさんの名前があるが、まさか上原ひろみさんじゃあないよな。

感心したのは、おおかたの会場が無料開放されていること。


巻末のライブ・スケジュールを見ていて気がついたことがある。
日本人ミュージシャンがけっこういる。
探し始めたら最後までチェックすることになってしまった。
シャクなので、全部書き出す。
知ってる人いますか?

☆キクチマサブミ(菊地雅章)(ポール・モチアン・トリオ、Village Vanguard
 6月1日〜6日、ミュージック・チャージ$30、金・土曜日のみ$35) 
☆フジヤマユウコ/タナカカツコ (ビッグバンド、The Stone $10)
☆キタウラマミコ トリオ(Rose Live Music)
☆オオノトモコ(The Kitano)
☆タケイシサトシ(The Stone $10)
☆タナカヒデ トリオ(The Garage)
☆ヨシタケケンジ(Greenwich Village Bistro)
☆タカサキアサコ(The Blue Owl $5)
☆ヤマザキケン(The Local 269 $10)
☆スダヒロミ(Shrine)
☆マイルスオカザキ(Kenny’s Castaways $25)
☆ワタナベマミコ(Tea Lounge $5)
☆タイナカフクシ トリオ(The Garage)
☆フカオタエコ カルテット/タカナシガク(The Kitano)
☆フクモリミチカ トリオ(Cleopatra’s Needle)
☆オオウチアツシ(Tea Lounge $5)
☆タグチヒロコ(Jazz Gallery $15)
☆ヤマシタトオル トリオ(Miles’ Cafe $10)
☆ナガイショウコ(Jazz Gallery $15)
☆イシグロアキ トリオ(Solo Kitchen Bar)
☆タイラマミコ(Miles’ Cafe $10)
☆ツルガアキコ(The Garage)
☆ヒラカワユウイチ トリオ(Arthur’s Tavern)
☆ザコタリョウイチ(Buona Sera)
☆イノウエサトシ(Roth’s Steakhouse)

nyjazz01.jpg nyjazz02.jpg

どうゆう経緯で、ここニューヨークで仕事をしているのだろうか。
彼らに、アメリカのジャズ事情をぜひ聞いてみたいと思う。

マイルスオカザキさん、ツルガアキコさん、ワタナベマミコさん、ヒラカワユウイチさん、ザコタリョウイチさん、イノウエサトシさんは、2年前の新聞にも名前があった。
皆さん、頑張っておられる。


最後にクラブについて。
ニューヨークにはほぼ200軒のジャズ・クラブがあるようだ。
東京もそんなもんだろう。
チャージは$10から$40ほど。
日本のほうが少し高そうだが、まあ似たようなもんだ。

ニューヨークも東京もあんまり変わっていない。
飛行機に乗ってわざわざ聴きに行くまでもないかな、
という結論でありました。







posted by 松ぼっくり at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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