
1986年生まれ。名古屋市出身。
3歳でピアノを、7歳より作曲・和声学を学ぶ。大学入学後、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコック、キース・ジャレットらの音楽に衝撃を受け、ジャズ・ピアノに没頭。現在、原大力(ds)、鈴木央紹(ts)、小林幹(尺八)らのバンドのレギュラー・メンバー。都内を中心にライブ活動を行っている。
初めて若井さんを聴いたのは、3年ほど前。
池袋のライブハウス「INDEPENDENCE」で、守谷美由貴さんのセクステットに参加していた。
トランペットの中村恵介さんとの激しいバトルが印象に残っている。
東大で応用数学を専攻していると紹介されていた。
学生時代の趣味で弾いているのかな、くらいに思っていたが、そうではなかった。
プロフィールに、<職業 ジャズピアニスト>とはっきり書かれている。
<おおかたの人間>は、収入が不安定な(と思われる)ジャズピアニストよりは、安定した職業をなぜ選ばないのか、と思うのではなかろうか。
若井さんも、「なぜ?」と、聞かれることが多かったんじゃないだろうか。
答えは、好きだから・・・に決まっている。のだが。
知り合いに、石倉昇というプロ棋士がいる。
東大→興銀というエリートコースをおりて、囲碁の棋士になった。
「なぜ?」って聞いたら、「好きだからですよ」と当たり前のように言っていた。
「好きだから」→「やる」を理解できない<おおかたの人間>は、ぼくもそうだが、決して芸術家にはなれない。芸術を理解することもできない。悲しいことに。
あなたもそう?
お気の毒に・・・。
★集英社インターナショナル刊 石倉昇さんの著書はこちら
『ヒカルの囲碁入門』、『ヒカルの囲碁入門・実戦編』、『ヒカルの碁勝利学』


青山の「BODY&SOUL」で3年ぶりに聴いた若井さんのピアノは、池袋の時とはずいぶん印象が違っていた。(鈴木央紹ts/若井優也p/佐藤ハチ恭彦b/原大力ds)
ピアノという楽器そのものを征服しようとでもするかのような迫力は背景に退き、ピアノと一体化したいという身もだえするほどの <欲情>のようなものが感じ取れた。
店のパンフには「渋い演奏をするピアニスト」と紹介されていたが。
初めて聴いたこのカルテットの印象は「美しい」。
誰かが突出することがない。
時々、誰かがジャンプし、時々、別の誰かがスキップする。
立ち止まり、おしゃべりをし、また歩き出す。
同じ道を歩いていく。
絶妙なアクセントと、精妙なアンサンブル。
ジャズの美しさを堪能させてくれる。
そんなふうにぼくには聴こえました。
ジャズを、純粋な音楽として楽しみましょうよ、と誘ってくれる。
ほとんどの客が若い女性というのも、そんなところに理由があるのかもしれない。
明るく、華やかで、屈託がない。
若井さん自身は、「できる限り自由で、美しく、キャッチー」な音楽を目指しているとおっしゃっている。
安易な音楽が蔓延っているこの時代だからこそ、本当の意味での「音楽」を追求したい、という若井さんの思いは、どのような形で結実するのだろうか。
ジャズ・ピアニスト、若井優也。
目が離せない。
ジャズピアニスト若井優也のブログ
長い間若井さんのピアノを観ているような気がします。年齢とともにしなやかに変わってきていて、今は本当に美しいバラードも得意とされてますよね。。。
実は若井さん、若井さんの親友でもある菊池太光さん、宮川純さん、寺島優樹さんとサックスの早川ゆいがさん、ドラム(福森康)ベース(大塚義将)といずれも20代で開催するイベントが7月5日にJzBratTOKYOであります。
企画時期はちょうど震災の衝撃がありキャンセルも考えましたが、ジャズの未来だけでなく、日本の未来も明るく照らすような企画にしたいと思い、決行を決めました。
予告動画などもありますので、
是非ウェブサイト訪れて頂けたらと思います。
未来のジャズシーンを担う彼らを応援していただけたらとても嬉しく思います。
宜しくお願い申します。
Young Jazz Summit
http://www.youtube.com/watch?v=x4BOkWSXsIA
http://jazzdream.net/yjs.html