藤橋万記さん。
横浜生まれの千葉育ち。
5歳からピアノ、10歳から打楽器を始める。
長じてラテン打楽器にひかれ、2001年を最初に、キューバを6回訪れている。
キューバ国内外で活躍するミュージシャンからラテン音楽、打楽器を学ぶ。
2004年、キューバでCDを制作。
打楽器を百瀬和紀、白石啓太両氏に、ラテン音楽をYaroldy Abreu 、Jose Espinosa、Tata GuinesJr、 Mauricio Gutierrez各氏に師事。
東京ミュージック&メディアアーツ尚美で、クラシック打楽器を学ぶ。
現在、聴衆参加型コンサートやライブを展開するかたわら、「ルナソワール」、「ベバドール」、「conviano」、「チョコラッテ」、「8アレグリアス」など多くのミュージシャンとの演奏活動を行っている。
2006年、キューバ録音の「Moliend Café」をリリース。
NHK「いっと6けん」にて、太鼓を通した人との交流活動を取り上げられる。
2008年より、自主公演「スマイルコンサート」を千葉県成東にて主宰。
(プロフィールより)
音楽を通じた多面的な活動を繰り広げていらっしゃる。
リズムを使ったウェルネス(健康維持プログラム)ヘルスリズムスのファシリテーターなんてことまで手がけている。
忙しい方である。
パーカッションは演奏も忙しい。
四本の手足を駆使していくつもの楽器を精妙にさばいていく。
何種類の楽器を使っているのかお聞きした。
---コンガ、ボンゴ、カホン、ジャンベ、カウベル、マラカス、ギロ、シンバル、ウッドブロック、シェーカー、タンバリン・・・等々、数え上げたらきりがない。
例えば、シェーカーだけでも、大きさ・材質が違ったものがいくつもあります。
2時間のライブで、一体全体、何回くらい手足を動かさなければならないのだろうか。
曲調にあわせ、ほかの楽器とのアンサンブルを考慮し、美しく、正確に、叩き、振り、震わせ、こすらなければならない。
なれるものなら千手観音にでもなりたい、そんな気持ちではないだろうか。
混乱したりしませんか?
心配ご無用。
---美しいメロディやハーモニー、躍動するリズムを通して、聴いている方の心(体温)が、じんわり温かくなるような、そういう熱のある音楽を奏でたい
と、日ごろから鍛錬を欠かさない。
そんな彼女の音楽に対する思いが、なんとも気持ちのいい心休まる演奏を支えている。
---パーカッションのポイントは音色にあります。
そこを聴いて欲しい。
---皮や木、金属と、多くの材質を扱っているので、その差、響きの違いを感じて欲しい。
リズムを刻むということではない、効果音的な役割の時にも、全身全霊で音を出しています。
リズムセクションに特化せざるを得ないドラムスと違い、パーカッションは、なんというか、独立性が強い、という感じがする。
人は古来、祭礼、神事、祝祭など事あるごとに何かを叩いて音を出してきた、のではないだろうか。
パーカッションには、人のDNAの古層に埋め込まれた記憶を呼び起こすような、聴くものを足元から揺さぶるような強さと、どこか懐かしい感じがひそんでいる。
藤橋さんのパーカッションは、そんな感じをひときわ強く聴くものに印象づける。
こないだ聴いたライブでは、キューバのラブバラード「Lagrimas Negras」をきれいな声で披露していた。
平安絵巻から抜け出たようなたおやか美人の藤橋さんとキューバの取り合わせがなんとも面白い。
パーカッショニストは忙しい。
藤橋万記さんです。
藤橋万記公式HP:Maki★note<万記の音>
≪LIVE INFO≫
・5/19(日)メビウス@四ツ谷
チョコラッテsax.石森裕子/pf.深町優衣/per.藤橋万記
・5/20(月)クリッパー@千葉港
vo,清水秀子/pf.緑川愛/bs.斎藤クジラ誠/per.藤橋万記
・5/26(日)そるとぴーなつ@江古田
conviano pf.岸淑香/vib.中島香里/per.藤橋万記
・6/1(土)MUGEN@銀座
Fl.西村菜美/ob.tomoca/pf.恒川ひろこ/per.藤橋万記
・6/27(木)NoBird@銀座
conviano pf.岸淑香/vib.中島香里/per.藤橋万記
・6/29(土)JUNK@野毛
Vo.清水秀子/pf.緑川愛/bs.斎藤クジラ誠/Ds.藤井摂/per.藤橋万記